以前こちらの記事で千葉北の初心者向けサーフポイントを紹介しました。
今回は千葉南のビギナーにおすすめのサーフポイントを紹介したいと思います。
千葉南エリアは一般的には御宿以南(御宿町、勝浦市、鴨川市、南房総市、館山市)の地域を指します。
千葉北との一番の違いは冬でも水温が温かい(12〜15℃前後。千葉北は10〜12℃前後)ということです。
真冬でもブーツやグローブを装着しないサーファーも多いです。
- 千葉南って東京からだと結構遠いイメージあるけど、電車でも行けるのか?
- 波高そうだけど平気だろうか?
- 水が綺麗って聞くから海水浴も楽しめたらいいな
- 田舎のイメージあるけど、周辺環境は充実しているだろうか?
この記事を読めば、千葉南でサーフィンデビューしたい人の上記のような疑問は解決されます。
ちなみに、僕が考える初心者向けのサーフポイントの定義は、、
- アクセスが良い
- サーフショップが近くにある
- 駐車場、トイレ、シャワー、飲食店などの設備が充実している
- 比較的波が穏やかなコンディションの日が多い
といったところです。
それでは早速、千葉南の初心者向けサーフポイントを見ていきましょう!
千葉の湘南とも?夏はメジャーな海水浴場【御宿】
最初に紹介するのは御宿ポイント。
御宿ポイントは厳密には、漁港・メイン・岩和田の3つのポイントに分かれており、このうち初心者向けなのはメインポイントと岩和田ポイントです。
岩和田ポイントは、海に向かって一番左側の岩和田漁港横のポイントを指し、メインポイントは月の砂漠記念像や『ONJUKU』モニュメントのあるエリアを指します。
最寄り駅はJR外房線の御宿駅で、メインポイントがある海水浴場までは徒歩約10分とアクセスも良好です。
車だと東京都心(新宿駅)からアクアライン経由で2時間弱、最寄りインターチェンジは圏央道の市原鶴舞ICになります。
ポイント目の前には舗装された駐車場、無料のシャワー、トイレが完備されています。
なお、駐車場は土日が有料、海水浴シーズンは毎日有料で、値段は確か1000円です。値上げしていたらごめんなさい。
他にも民宿などの駐車場も利用することが可能です。
ポイントの特徴としては、冬の千葉の天敵である北風がオフショアになること、外房の他のエリアがハードコンディションでも、ウネリを軽減してサーフィン可能になることが多い、
波がややダンパー(一直線にすぐに崩れてしまう波。サーフィンには向かない)気味といったところです。
どちらかといえば岩和田はロングボーダー向け、メインはショート向けといった感じです。
普段の波は千葉の他のエリアに比べると小さめですね。
注意点としては、海のコンディションにもよりますが、ショアブレイク(波打ち際でドカンと崩れる波)がキツいことがあり、ボードや身体を傷つけないようにしてほしいところです。
夏は海水浴場になり、10軒以上の海の家が立ち並び、海水浴客も大勢押し寄せます。
僕が若い頃は『千葉の湘南』などと呼ばれており、サーフィンの後ナンパしたりしてました笑
海水浴の規制はありますが、サーフィンエリアも設けられるので、海水浴とサーフィンを同時に楽しむことも可能です。
サーフショップは近くにたくさんありますが、個人的には昔知人が働いていたこともあるサンチャイルドさんがおすすめです。
明るい南国の雰囲気が最高!【シーサイド】
続いて紹介するのは鴨川市にある、シーサイドポイント。
鴨川エリアのサーフポイントだとマルキが一番有名ですが、あそこは地形がドン深で、波もパワフルなので、初心者向けとは正直言い難いです。
ここのポイントも夏は海水浴場になり、一般的には前原海水浴場として知られています。
ポイントの特徴としては、遠浅のビーチブレイクで、右側の漁港のおかげで鴨川エリアでも南風をかわせる貴重なポイントとなっています。波もマルキに比べると1サイズ小さいことが多いです。
車は基本的にビーチ沿いの道路に止めますが、夏は海水浴場の駐車場を利用することも可能です。もちろん、無料のシャワー&トイレもバッチリ完備されています。
最寄り駅はJR外房線とJR内房線の合流地点である、安房鴨川駅になり、ポイントまで徒歩10分弱、とこちらも電車でのアクセスが良好となっています。
車だと東京都心(新宿駅)から2時間弱、高速道路の最寄りインターチェンジは、館山自動車道の君津インターチェンジです。
ナビだと『安房鴨川駅』または『前原海水浴場』と入力するのがよいでしょう。
夏は海水浴のエリア規制があるので、サーフィンエリアも設けられるので、サーフィンと海水浴の両方を楽しめます。
サーフショップはポイント目の前にある、ノンキーが有名ですかね。 公式サイトで毎日波情報を更新しているので、是非一度覗いてみてください。
こぢんまりとした穴場ビーチ【若千葉荘前】
続いて紹介するのは、南房総市にある若千葉荘前ポイントです。
名前の通り、民宿若千葉荘の目の前にあるポイントです。
水門って呼ぶ人もいますね。
余談ですが、この若千葉荘の看板犬(ダックスフントのローラちゃん)が人懐こくて可愛いので、是非宿泊して欲しいです。
最寄り駅はJR内房線の和田浦駅で、ポイントまでは徒歩7分ほどとアクセス良好です。
ただ、東京駅から特急利用でも2時間以上かかるのでかなり遠いです、、
車だと東京都心(新宿駅)から2時間弱くらい、高速道路(有料道路)の最寄りインターチェンジは、富津館山道路の鋸南富山ICです。
ナビには『和田浦駅』もしくは『和田浦海水浴場』と入力するのがいいと思います。
ポイントの特徴としては、和田エリア(南房総市北部の海岸沿いのこと)のメジャーポイントである、【白渚】【J’s前】と比べると空いている、夏は海水浴場が開設されるので波が穏やかな傾向がある、といったところです。
ポイントの目の前にはやや分かりにくいですが、舗装された10台ほどの駐車スペースと海水浴場の駐車場がありますが、海水浴シーズンは狭い方の駐車場を利用しましょう。
(海水浴場の駐車場はサーファーではなく、海水浴客優先です)
また、ポイント目の前に道の駅がありますが、そちらも駐車するのは厳禁です。
ここには残念ながらシャワーはないですが、水道はあります。
海水浴シーズンはシャワーが設置されるかもしれないですが、未確認なのですみません。
トイレはあるので安心してください。 サーフショップは隣のポイント【J’s前】の由来にもなっている、J’sさんがいいと思います。
明るい雰囲気で設備も充実【花籠】
続いて紹介するのは、南房総市にある花籠ポイント。
ここは有料ですが、整備された駐車場とシャワー&トイレがあり、管理人もいるので安心してサーフィンを楽しむことができます。
ポイントの特徴としては、だだっ広いビーチでピークはいくつかに分かれています。
また、堤防などの構造物がないため、風の影響を受けやすいといったところです。
設備が整っているため、土日などは混雑しがちなところがネックではあります。
波は比較的ある方なので、初心者のうちはサイズが大きい日や、風が強い日は無理してサーフィンしないようにしてください。
また、花籠の隣の【大原駐車場】もほぼ同じ条件のポイントなので、花籠の駐車場が満車で利用できない、なんて時はこちらもチェックしてみてください。
ちなみに駐車料金は大原駐車場が1000円、花籠が800円です
(今は値上げしているかもしれません)
最寄り駅はJR内房線の南三原駅ですが、駅からは離れているため、車でのアクセス中心になります。
車だと東京都心(新宿駅)から2時間弱くらい、高速道路(有料道路)の最寄りインターチェンジは、富津館山道路の終点・富浦ICです。
ナビには『南三原海岸有料駐車場』もしくは『花籠ポイント』と入力すればバッチリです。 サーフショップは隣の【白渚】ポイントの目の前にある、S&Sが便利かと思います。
ビーチボーイズの雰囲気が味わえる?【千倉】
最後に紹介するのは南房総市にある、千倉です。
こちらのポイントは南千倉海水浴場とも言い、舗装されてはいませんが、広い無料駐車場、有料ですがシャワー、トイレもあります。
この辺りはかつてドラマ『ビーチボーイズ』のロケ地にもなっており、千倉ポイントの近くにはドラマに出てくる民宿ダイヤモンドヘッドを再現したカフェがあります。
(現在は土日の昼しか営業してないそうです)
こちらも駅からは遠いので車でのアクセス中心になります。
車だと東京都心(新宿駅)から2時間弱くらい、高速道路(有料道路)の最寄りインターチェンジは、富津館山道路の終点・富浦ICです。
ナビには『南千倉海水浴場』と入力しましょう。
ポイントの特徴としては、普段はロングボード向けのメローな波が割れています。
また、右側に漁港があり、千葉南エリアでは南〜南西風をかわす貴重なポイントとなっています。
右側の漁港の方はロング向け、左側の自動車教習所前はショート向きといった感じです。
注意点としてはサイズアップした時のロータイド(干潮)付近は、高速ギロチンダンパーになる傾向があるので、ボードを折らないように気をつけてください。
サーフショップはポイント目の前にある、サザンコーストがおすすめです。
BCM(波情報サイト)でコラムを書いている、鈴木国雄プロがオーナーのお店で、僕も以前友人をサーフィンデビューさせるためにこちらのスクールを利用したことがあります。
海が綺麗で水が暖かい、千葉南でサーフィンデビューしよう!
千葉南エリアは、海岸線の向きや地形がバラエティに富んでおり、東風以外ほとんどかわしてサーフィンすることができます。
海の色も千葉北の灰色(→失礼)と違って、ブルー系でキラキラしています。
事実、環境省が選定している快水浴場百選(水質が綺麗な海水浴場)に千葉県から2ヶ所選ばれているのは、どちらも千葉南にある海水浴場なんですよね。
(勝浦市の守谷海水浴場と南房総市の和田浦海水浴場、つまり若千葉荘前ポイント)
初心者向けではなかったので、今回は紹介できませんでしたが、魅力的なポイントが多いので、後々紹介していきたいと思っています。
この記事を読んで、少しでも千葉南の海に魅力を感じて貰えれば幸いです。
それではまた海でお会いしましょう!